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アンフルラージュ香油 ジャスミン/オスマンサス(金木犀)
お花の香りを最も忠実に再現する抽出法として、「アンフルラージュ」と呼ばれる技法があります。
アンフルラージュは、南フランス・グラースで技術が確立された香りの抽出法として知られていますが、その起源は、古代エジプトや古代ギリシャの時代にまで遡ります。 当時は、植物の香りをオイルに移し取った「香油」が、現代の香水のように、人々に親しまれていました。 そして近年、「花をオイルに漬け込み、香りを移し取る」という、アンフルラージュの原型ともいえる技法を用いた、世界最古の香水工場跡がギリシャで発見されています。 私がアンフルラージュ香油を作ろうと思ったきっかけは、尊敬する南フランスの農家さんからお分けいただいた、ローズ香油との出会いでした。 初めてその香りに触れた時の感動が忘れられず、古代の製法を調べ、自宅の庭で育てているジャスミンや金木犀を丁寧に手摘みして、アンフルラージュ香油を仕立てました。 収穫はバイオダイナミックカレンダーに基づき、お花の収穫に適した日を選んで行っています。 また、植物の状態を見ながら、多くの花を摘むことよりも、その日に最も美しく香っている花を、一輪一輪選びながら収穫しました。 【ジャスミン香油】 ジャスミンにはさまざまな種類がありますが、本品に使用しているのは、南フランスでも香水植物として広く栽培されている「ジャスミン・グランディフローラム」です。 ユリやイランイラン、クチナシを思わせる、甘く濃厚な香りが特徴です。 なお、ジャスミンティーに使われているのは「サンバック」という種類のジャスミンで、本品とは香りが大きく異なります。 出来上がったジャスミン香油の瓶の蓋を開けると、まるで蜂蜜を思わせるような、濃く甘い香りを感じます。 しかし、ムエットにつけたり、人肌にのせてみると、驚くほど自然で、まさに咲いているジャスミンそのものの、芳しい香りへと変化します。 ジャスミンのお花は、夜から早朝にかけて最も豊かに香りを放つことから、収穫はまだ暗い未明の時間帯が理想的とされています。 ![]() 夜明け前の静かな庭で花を摘む時間は、私にとって植物と向き合う大切なひとときでもありました。 8月から12月にかけて、我が家のジャスミンはほぼ毎日のように花を咲かせてくれました。その香りが最も豊かになる、真っ暗な未明の時間帯に丁寧に手摘みを重ね、フレグランス素材として使用できる香料用チンキと、こちらの香油を作りました。 初年度はこのアンフルラージュ香油と香料用チンキのために、5000輪以上のジャスミンを手摘みし、漬け込みを行いました。 この小さな一本にも、二千数百輪以上のジャスミンからいただいた香りが詰まっています。 ![]() 正直なところ、香油がここまで華やかに、そして立体的に香るとは思っておらず、この仕上がりには私自身がとても驚いています。 アンフルラージュの原点が「香油」であったことを、改めて実感させてくれる一本です。 【オスマンサス(金木犀)香油】 「オスマンサス」とは、金木犀のこと。 アロマやフレグランスの世界では、「オスマンサス」という名前で親しまれ、甘く華やかな香りは世界中で愛されています。 秋になると、どこからともなく漂ってくる甘やかな香り。 金木犀は、私が幼い頃から大好きなお花でした。 子どもの頃、あまりにもその香りが好きすぎて、「こんなに良い香りなら、きっと美味しいはず!」と思って、お庭に咲いていた金木犀のお花を口にしたことがあります。 ・・・結果は、驚くほど青臭く、全く美味しくありませんでした(笑)。 「金木犀は食べるより、香りを楽しむお花なんだ」と幼いながらに身をもって学びました。 そして、大人になって「桂花陳酒」というお酒を見たときの衝撃は…想像にお任せいたします。(笑) そんな大好きな金木犀を、いつかアンフルラージュで香油にしてみたい――。 それは、長年温め続けてきた、小さな夢でもありました。 金木犀は開花期間が非常に短く、香りが最も美しい時間はごくわずかです。 自宅の庭で育てていたからこそ、毎日何度も金木犀の様子をみて、一番美しく香る瞬間を選んで、丁寧に手摘みしました。 ![]() 金木犀の一輪一輪のお花は、とても小さく繊細です。 摘みとったお花の重さだけをみると、ジャスミンには及びませんが、 お花の数だけで言えば、ジャスミンをはるかに上回ります。 小さな小さなお花たちから、少しずつ香りを移しとり、このオスマンサス香油が生まれました。 ![]() 出来上がったオスマンサス香油は、どこか懐かしく、そっと優しく寄り添ってくれるような香りとなりました。 強く主張する香りではありませんが、肌にのせて体温で温まると、ふわりと優しく甘やかな香りが立ち上がります。 また、フレグランスのように、気温や湿度、付ける方の肌質によって、香り立ちが異なりますが、秋の代名詞ともいえる金木犀の香りは、多くの方に愛されることと思います。 実際にお試しいただいた皆さまからは、 「大好きな香り!」 「本当にいい香りですね。」 「本当に金木犀の木の下にいるような、そのものの香りで感動しました!」 と、とても嬉しいお声を頂戴しております。 秋風に乗ってふわりと漂う、あの金木犀の香り。 そんな秋の記憶を、そのまま小さな一本に閉じ込めたアンフルラージュ香油です。 ぜひ、手首や耳元などで、金木犀の馥郁たる香りをお愉しみ頂けましたら幸いです。 余談になりますが、この2本の木はどちらもモクセイ科。 「仲良く育ってくれたらいいな」と思い、庭にあった金木犀の隣へジャスミンを植えました。 ところが、塀いっぱいに広がってほしかったジャスミンは、何度塀へ誘引しても金木犀へ絡みついてしまいます。 どうやら私の想像以上に、仲良しになってしまったようです。(笑) 【ベースのオイルについて】 基材には、ハイグレードの超精製ホホバオイルを使用しています。 一般的な「超精製」とされるホホバオイルよりもさらに精製度が高く、非常にクリアで安定性に優れたホホバオイルです。 ホホバオイル特有の香りがほとんどなく、花本来の繊細な香りを損なわないことも、このオイルを選んだ理由の一つです。 ホホバオイルは、キャリアオイルの中でも特に酸化しにくいことで知られており、大切な花々の香りを長くお楽しみいただくための基材として採用しました。 その一方、ホホバオイルは低温では固まる性質があります。 冬場は暖房のあるお部屋の棚や引出しなど、光の当たらない暖かな場所で保管していただくと、ホホバオイルが固まりにくく、ロールオンとして快適にお使いいただけます。 【ロールオンボトルについて】 容器は、手のひらに収まる、ゴールドカラーが印象的なガラス製ロールオンボトルにてお届けいたします。 香りだけではなく、持つ喜びも感じていただけるような、美しいボトルを選びました。 キャップを外し、手首や耳元などにコロコロと転がすだけで、花々の優しい香りがふわりと広がります。 持ち運びにも便利で、外出先でも気軽に香りをお楽しみいただけます。 小さな宝物をそっと持ち歩くような気持ちにしてくれるボトルです。 ● ロールオンボトル 2ml 古代製法のアンフルラージュ香油を、まずは香りとの出逢いを愉しみたい方へ ●ロールオンボトル 5ml 古代製法のアンフルラージュ香油を、日々の暮らしの中で愉しみたい方へ それぞれの香りをお愉しみいただける2種セットもご用意させていただきました。 我が家の庭で、とても仲良しの2本の木。 花の咲く季節も、香りの表情も異なりますが、いつも寄り添って、春夏秋冬の時を重ねています。 そんな2つの香りを一緒にお迎えいただけたら、ジャスミンと金木犀が「ここでも一緒だね」と、嬉しそうに笑ってくれるような気がいたしました。 ◆最後に・・・ 天候や環境の変化により、庭木の育ち方や花の咲き方は、毎年異なります。 また、香りが最も豊かになる時間帯に、一輪一輪手摘みを行い、何度も花を入れ替えながら香りを移し取るアンフルラージュは、非常に手間と時間を要する製法です。 そのため、毎年同じ条件で、同じ品質の香油を仕込めるとは限りません。 本品は、自然の恵みとさまざまな条件が重なったからこそ生まれた、とても希少なアンフルラージュ香油です。 その年、その時に咲いた花の力をそのまま映した、一期一会の香り。 精油とも、インフューズドオイルとも異なる、まるで咲いている花そのもののような香り。 ぜひ、お手に取って、花々の奏でる美しい香りをご堪能いただけましたら幸いです。 ◆原材料 【ジャスミン香油】 ホホバオイル、ジャスミン花(ジャスミン・グランディフローラム)、アルコール 【オスマンサス(金木犀)香油】 ホホバオイル、金木犀花、アルコール ※ホホバオイルは、いずれも市場に出回っていない、ハイグレード超精製ホホバオイルを使用しています。 ※製造工程上、ごく微量のアルコールを使用していますが、香りや使用感に影響はありません。 内容量:2ml / 5ml ※掲載しております商品写真・文章は、一つひとつ植物と向き合いながら、時間をかけて制作しております。 その背景には、長年にわたり植物と向き合ってきた経験や想いを込めています。 商品写真・文章の無断転載・無断使用・加工・複製、ならびに商品販売・イベント・講座等でのご利用はご遠慮くださいますようお願いいたします。
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